「 1円拾ったら警察に届けるべきか?」という疑問と「価値」の浸透について(上田逸平)
公開日:
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商品、サービスの価値について
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価値マガ:16号
「 1円拾ったら警察に届けるべきか?」という疑問と「価値」の浸透について
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■今日、道端に「500円玉」が転がっているのを発見しました。
そのままに放置し、その場を立ち去りましたが、その時に、ふと考えました。
「1円拾ったら警察に届けるべきなのだろうか?」
「さすがに、1万円なら届けるべきだろうな」
「では、今回の500円の場合は?」
5円、10円を警察に届けて、拾得物の届出書を書いてもらう
というのは常識で考えてナンセンスです。
お巡りさんも多分、ドン引きすると思います。
■しかし、考えてみれば数字は連綿と続き区切りがありません。
1万円は届けるべきなら、500円も届けるべきという理論が成り立つような気がします。
そこに「お巡りさんもきっと迷惑だろうから」という、勝手な判断をしてしまうと、
なし崩しになり、それが、高じて10万円でも・・・・
ということになりかねない、と思います。
(論理の飛躍があるでしょうか?)
どうしても気になりネットで調べたところ、同じような、疑問を持つ人が
いるんですねー。なんかちょっと、うれしくなりました。
その疑問に寄せられた、回答には
「見て見ぬふりをして、拾わず立ち去りましょう」
「コンビニの募金箱に寄付しましょう」
「あなたが、大人なら、そんな疑問を持つ人を軽蔑します」
というような答えばかりで、参考になりません。
■さて、この疑問が、なぜ、「価値」について考えるきっかけになったのか?
私たち、ブランド・バリュー協会では、提供する商品や、サービスの
価値に共感するファンを増やすことを目的とした「ブランド・バリュー戦略」
の実践を提唱しています。
この「価値に共感する度合い」は「非常に共感」「共感」「なんとなく共感」と階段状に
なっているのではなく、それらは境目なく、なだらかに、続いています。
■企業が、自分たちは何者であり、ターゲット顧客にどんな価値を提供するのかを、
明確に表した「ブランド・アイデンティティ」という旗印を掲げ、
ターゲット顧客に浸透させていく、その浸透度合いが深まることで、
全く、気にも留めていなかった商品、サービスへの、関心が芽生え、
共感、更には、熱狂的なファンへと昇華していくのです。
(すべての人が、昇華するのではなく、する人がいるというイメージです)
■「道端に落ちているお金が、いくらからなら警察に届けるべきか」という疑問と
ちょっとした「関心」の、延長に「熱狂的なファン」への道がつながっているという
イメージが重なって、今日のメルマガを書きました。
あなたの商品、サービスの価値への、顧客の共感度合いも、
その境目がはっきりと見えるわけではありませんが、
ある一定のラインを超えると、一気に高まると思います。
閾値を超える日を、目指して、価値の創造と、価値の伝達に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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